眼・耳
検査結果が悪いからといって必ずしも病気が潜んでいるとは限りません。精密検査の指示のある方は必ず医療機関にご相談ください。
また、検査項目は関連性がありますので単独の検査項目だけでなく、他の検査結果と合わせてご覧ください。
眼の検査からわかること
視力
<基準> 0.7〜
画面を覗き、画面に写るCやEのようなマークがどの程度の大きさまで見えるかにより、遠くのものを見る力を調べます。片目ずつ検査し、左右の目それぞれの視力を調べます。異常値の場合、近視や乱視などが疑われます。
眼底
<基準> KW0 H0 S0
画面を覗き、画面内の光る部分を見ます。その状態で眼球の奥にある網膜と呼ばれる膜を、特殊なカメラを使い写真を撮ります。写真に写った網膜の血管の血流状態から血管の様子がわかります。
網膜は体の中で唯一、直接みることのできる血管であり、全身の細い血管の変化の目安とされます。
結果はKW(動脈の狭窄や硬さを総合的に診たもの)と具体的な変化をH(高血圧による変化)とS(動脈硬化による変化)で示します。0からⅣまでの数字で表し、数字が大きいほど動脈硬化が進行している状態を表します。
また、その他に白内障、緑内障、視神経炎などの眼の異常、糖尿病、脳腫瘍などによる出血などの眼の変化もわかります。
眼圧
<基準> 〜20
眼球にフッと一瞬空気を吹き付け、眼球が一定量へこむのにかかった時間から、眼球の硬さ(眼球の内部の圧力)を調べます。
主に緑内障の発見を目的として検査されます。
耳の検査からわかること
聴力
ヘッドホンをつけ、低い音(1000Hz)と高い音(4000Hz)が、それぞれ一定の音量で左右の耳で聞こえるかを調べます。
聞こえない場合は、老化による老人性難聴、機械等の騒音のある環境によりおこる騒音性難聴、中耳炎(耳の内部にある中耳という部分の炎症)・耳下腺炎(唾液を作る耳下腺 という部分の炎症)などの耳の病気が疑われます。